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近年使用されている薬剤は日本しろあり対策協会に加入している薬剤で、協会によって安全性が確認されているものです。しかし、安全な薬剤でも使い方や散布量、または居住者の体質によって色々な症状が引き起こされる可能性もあります。シロアリ駆除で、工事後に体調に変化が見られた時は、早めに医師の診断を受けることをお勧めします。

ヤマトシロアリやイエシロアリは地中を無作為に移動しながら活動しています。白蟻は物に沿って移動する習性があるため、たまたま地中に埋まった基礎などにぶつかるとそれに沿って動きだします。

そこから地表に出ると蟻道を作りながら基礎や束石を登りはじめ，土台等に到達し加害し始めます。この他にも玄関土間やタイル下，基礎の化粧モルタルの下など密閉された空間を好んで侵入してきます。１mm程度の僅かな隙間でも侵入してきますので、コンクリートの繋ぎ目や基礎に埋められた配管周りからも侵入してきます。稀に羽アリが飛来して侵入することもありますが，非常に珍しいことです。

一方、アメリカカンザイシロアリは地中を活動することはありませんので、ヤマトシロアリやイエシロアリとは侵入方法が異なります。カンザイシロアリでは，木製輸入家具やピアノなどに生息していたものを持ち込む場合や、近所で生息していたものが羽アリとして飛来してきたかのどちらかになります。外来種である本種は、このようにして分布を広げています。

ヤマトシロアリやアメリカカンザイシロアリは特別に加工された巣は作らず、生息場所が巣になっています。

一方，イエシロアリは屋外では樹木や切り株の根っこ部分などに営巣しています．家屋内では壁内や浴槽の下、トイレの土間下、時には天井の梁などにも塊状の巣を作ることがあります。

木材だけでなく、建材として使用されている断熱材やシーリング材、ゴムパッキン、また衣類や書籍なども加害されます。コンクリートや鉛板に穴を開けた事例も報告されています。

薬剤散布の場合、日本しろあり対策協会認定の薬剤は有効期間が５年です。そのため、５年を目途に再処理を行うことが目安になります。とはいえ、５年経過するとすぐにシロアリが侵入してくるかというとそうではないでしょうし，金銭的な問題や現場状況（業者の判断）からそれ以上経過してからの予防処理もあります。状況によって異なりますので、どれくらいで処理すれば良いかは当社の担当の者と相談し、ご検討ください。

一般的な20-30坪くらいのお宅であれば１日で作業は終了します。ただし、被害状況深刻な場合や２階・天井裏まで処理が必要な場合、床下の構造複雑で効率よく作業が実施できない場合などはもっと時間が必要になります。

木造の家がシロアリの被害に遭う確率が高いことは解りますが、それでは鉄筋コンクリートの家ならばシロアリの心配は全くしなくても良いのでしょうか？
確かに、床下や壁の内部にも木部が無いので、シロアリ被害とは無縁のようにも思えます。
しかし、鉄筋コンクリートの家であってもシロアリ被害の実例が少なからずあります。

シロアリは食べるためだけに木を食い荒らしているのではありません。
巣を広げ、道を作り、活動範囲を拡大するために、巣それ自体が一個の生き物のように触手を伸ばし拡張しながら発達しているのです。
行く手にコンクリートが有ってもその先に木製のものが存在すれば、コンクリートの溝やヒビ・隙間を利用して触手を伸ばします。鉄筋コンクリートの建物内部の床材や壁材、家具などがシロアリ被害にあうことは珍しくありません。

新築時に、シロアリ予防処理をしていれば、まだ薬の効果は残っていると思われます。しかし、家は一軒一軒床下や外回りの環境が違うので、薬の残効果も色々なので、はっきりと大丈夫!!とは言えないのが現状です。

シロアリの羽アリは、新しい巣を作る為にいっせいに巣から飛び立ちます｡

もし、シロアリの羽アリを確認したという事は、近くにシロアリの巣があることと、毎年この羽アリによる巣造りの危険性があるんです｡

羽アリは、しばらく飛んだあと降りて羽を落とし、オス、メス一対になり、十分な湿気と餌（材木）のある場所に潜り込んで、巣造りを始めます｡お家の方が一年間で唯一シロアリを目で確認できるのが羽アリです。

羽アリはシロアリ家族の中で、たった１％なんです。この時期に羽アリだけをスプレーなどで殺しても、巣や材木の中には、その羽アリの何倍もの職蟻が一年中材木を食べ続けているんです。