シロアリと蟻は色の違い以外は外見上も社会生活をするという点でも良く似ていますが、分類学上では等翅目といって、ゴキブリに近く、約3億年前から地球上に生息しておりほとんど進化していません。ちなみに蟻は膜翅目に分類され、ハチの仲間です。
シロアリは基本的に、世界の熱帯・亜熱帯に多く、日本に生息しているシロアリは、主に地下(土の中)から建物に侵入する地下シロアリと、飛来等によって侵入し、乾いた木材を加害するカンザイシロアリに大別されます。ここでは、一般的な地下シロアリの仲間について記載しています。
近年、外来種であるアメリカカンザイシロアリの被害が問題視され、マスコミ等で取り上げられています。
シロアリは数万から数百万頭の単位でコロニー(巣)を形成し、女王蟻と王蟻を中心とした高度な社会生活を営んでいます。役割分担に応じたそれぞれの形態があり、これを階級(カースト)と呼んでおり、以下の階級があります。
女王蟻、王蟻 … 一つの巣に一頭づつおり、生殖活動に専念します。
副女王、副王 … 数頭づつおり、女王か王が死んだ時に代わりを勤めます。
ニンフ … 新しい巣を作るために羽蟻となって出ていく前の段階です。
働き蟻 … 90から95%を占め、卵や幼虫の世話、餌の採取、巣の構築や掃除などあらゆる雑務をこなします。
兵隊蟻 … 3%ほどいて、外敵と戦ったり偵察や仲間の護衛をします。
幼虫の段階ではすべて同じですが、女王や王の分泌するフェロモンによってどの階級に分化するか決められます。コロニーがある程度大きくなるとニンフが増え、成長して羽蟻になって一定の条件が整った時に一斉に外に飛び立ちます。 通常シロアリが人の目にふれるのはこの時だけで、シロアリの被害のある家では、浴室や洗面所、玄関などから大量に出てきます。
ヤマトシロアリの場合、関東地方では4月中旬から5月中旬の、雨が降った翌日などの気温が上がり蒸し暑くなった無風の日の午前中に出ます。 飛び出した羽蟻は地面に落ちるとすぐに自ら羽を切り落とします。そして雌が誘引物質を出し、雄が寄ってきたところでつがいになり新しい巣を作ります。
ヤマトシロアリの場合、最適活動温度は12〜30℃、イエシロアリの場合は、最適活動温度は30〜35℃です。無風で湿度の高い場所を好みますが、床下を最適活動温度外で通気性を良くすれば絶対に白蟻の侵入は防げるとはいえません。
白蟻の生息箇所に必要不可欠なものは水分です。白蟻の種類によって水分を運ぶ能力は異なりますが、ヤマトシロアリ、イエシロアリともに、必要な水分は地下から持ち込むので白蟻にとって湿度が十分ではない場所にでも水を持ち込み湿度を適した環境に変えてしまうことができます。
白蟻は、蟻道や巣の構築などにより自分の適温に変え、生息できる環境に変化させていきます。
シロアリを簡単に見分ける3つのポイント
(1) 前後2枚の羽の大きさが同じか、違うか?
(2) 触角が真っすぐか、くの字に曲がっているか?
(3) くびれがあるか、ないか?
シロアリの羽アリは、種類によって発生時期が異なります。通常羽アリが飛ぶと言われている時期です。九州など温暖な場所ではこれよりも1ヵ月程度早く、東北などは下記より1ヵ月程度遅くなる場合があります。
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