白アリは土の中などに棲み家ともいえるコロニーを作り、そこに数万から数百万のファミリーが暮らしています。白アリは、そのコロニーと建物の土台や柱などを行き来して、ご馳走となる木の柔らかい部分を食害していきます。表面を残して食べ進んでいくため、発見されにくいのが被害を大きくする要因のひとつです。白アリの被害を最小限で食い止めるには、早期発見がポイントです。
日本には現在22種のシロアリが生息していますが、建築物を加害するシロアリは主にヤマトシロアリとイエシロアリです。そのほか、最近“乾材シロアリ”の仲間であるアメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリの被害が増えてきています。
ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に、イエシロアリは神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域と千葉県の一部、それに南西諸島、小笠原諸島に分布しています。イエシロアリは千葉県以西の温暖な海岸線に沿った地域に散発的に発生しており、ダイコクシロアリは奄美大島以南に分布しています。
また、建物の構造上によって被害の受け方にも差がで出来ます。
※ 在来浴室の壁下地材や窓枠、ドア枠、敷居、また玄関の木製ドア枠や上り框、付け幅木等は特に被害を受けやすい箇所になっていますので、注意が必要です。
日本で家屋に被害を与えるシロアリの種類の中で、被害事例が多く問題になることが多いシロアリの種類は3種類、ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリです。
ヤマトシロアリとイエシロアリが土壌性(地下で生活する)に対して、アメリカカンザイシロアリは非土壌性で、乾材などの中で生活します。
ヤマトシロアリ | |
分布 | 北海道北部を除いて、日本全土。 |
体長 | 4.5~7,5m |
体色 | 黒褐色 |
群飛時期 | 4~5月の温暖多湿な(むし暑い)昼間。 |
走光性(光に向かって行く性質) | なし |
蟻道 | 常に湿った木材中に生息し、地中や物の表面を移動し加害場所を広げていく。蟻道の断面は長円形で、内面は不潔(湿気が多いのでベトベトしている)。 |
加害習性 | 湿潤した木材を好み、建物の下部材を主に加害する。加害速度は、比較的遅い。 |
巣 | 加害木材中にコロニーができる。特別な巣を作らない。(加害場所が巣を兼ねる)。 |
イエシロアリ | |
分布 | 千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域と、南西諸島・小笠原諸島。 |
体長 | 7.4~9.4mm |
体色 | 黄褐色(頭部は暗褐色) |
群飛時期 | 6~7月の温暖多湿な(むし暑い)夕方から夜。 |
走光性(光に向かって行く性質) | あり |
蟻道 | 加工能力が発達しており、巣と加害場所をつなぐ蟻道が100メートルに達することもある。餌取り蟻道の断面は三日月形または半円形で、内面は清潔(カラっとしている)。また、水を運ぶことができる。(水取り蟻道) |
加害習性 | 湿潤な木材だけでなく、被害は建物全体に及ぶ(水を運ぶ能力があるため)。加害速度は速く、被害は激烈!古材より新材を好んで加害する。 |
巣 | 屋根裏、床下、土中、立木中、立木の根の下、壁の中に、排出物や土砂などで固めた巣を作る。 |
【アメリカカンザイシロアリの生息場所】
アメリカカンザイシロアリは滅多に蟻道を作らず、材木の内部を食べながら穿ち、その中を移動します。材木の内部を移動するため、目で見ただけでは存在を特定することができません。木材の表面には一見して異常が無く、どこまでの範囲が侵されているかの判断が難しいため、完全に調べるには、壁や天井をすべてはがして見なくてはなりません。
また、家屋内のあちこちにコロニー(巣)を多数作るため、巣ごと駆除するためには、家中を隅々まで調べなければなりません。
シロアリは私たちの見えないところで食糧である木材を求めて食いつぶしていきます。それは慣れ親しんだ実家を支える木材も、新築住宅の新しい木材も関係ありません。
家の基礎から、床下、柱、扉、天井裏まで、その被害は凄まじいスピードで広がっていきます。
下の写真は、シロアリによってもたらされた様々な箇所の被害写真です。
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